ECU(エンジンコントロールユニット)のリセット!

エンジンコントロールユニット

ホワイトクロスカブはエンジンを125ccにボアアップしました。

それとビッグスロットルボディキットに交換もしました。

スロットルボディを交換すると、ECU(エンジンコントロールユニット)のリセット(初期化)が必要になります。

今回はECUのリセットの方法を紹介します。

ECUのリセット

ECUのリセットをするために、ECUを外す必要はありません。

ECUのリセットをする前に、ECUにDTCが保存されているとECUのリセットができません。

ちょっと何言ってるのか解らない…?

DTCとは診断トラブルコードのことです。
過去に何らかの不具合などを感知していたら、そのDTCが保存されています。
現在その不具合が解消されていても、後から見られるようになっているわけです。

DTCが保存されていない場合は『スロットル開度センサーのリセット』から開始してください。

このクロスカブは新車なので、DTCは保存されていませんが、DTCの消去の方法を紹介します。

保存されたDTCの消去

メインスイッチをOFFにします。

メインパイプセンターカバーを外します。
写真では外れてますがメインパイプカバーは、外さなくても大丈夫です。

サービスチェックカプラを取り外します。

クロスカブJA45 サービスチェックカプラ

 

バッテリーのカバーにくっついてます。

クロスカブJA45 サービスチェックカプラ
クロスカブJA45 サービスチェックカプラ

 

カプラーカバーを取り外します。

クロスカブJA45 サービスチェックカプラ

 サービスチェックカプラの青色と緑/黒色コードを短絡させます。

 

ホンダの専用工具SCSカプラがあれば便利です。
専用工具と言っても、2本の配線を短絡させているだけです。
要らない配線の皮を剥いてカプラの青色と緑/黒色コードに割り込ませるだけでも作業できます。
僕も以前はそうやってました。

SCSカプラ ホンダ純正品番 070PZ-ZY30100 1,300円(税抜)

クロスカブJA45 SCSカプラ

SCSカプラをサービスチェックカプラに取り付けます。

クロスカブJA45 サービスチェックカプラ

・メインスイッチをONにします。

・サービスチェックカプラからSCSカプラの接続を外します。
 PGM-FI警告灯が点灯してから(リセット受信パターン)5秒以内にSCSカプラをサービスチェックカプラに再度接続します。

・PGM-FI警告灯が消灯して点滅を開始した場合(完了パターン)、保存されたDTCは消去されています。

・必ずPGM-FI警告灯の点灯中にサービスチェックカプラを短絡すること、手順が正しくない場合は、PGM-FI警告灯は消灯した後に点灯状態となります(失効パターン)。
 この場合はメインスイッチをOFFにして再度上記の作業を行います。

・PGM-FI警告灯が点滅を開始する前にメインスイッチをOFFにした場合、自己診断メモリは消去されないので注意してください。

SP武川ビッグスロットルボディキット取扱説明書より

PGM-FI警告灯というのはスピードメータのエンジンマークのランプです。

スロットル開度センサーのリセット

メインスイッチをOFFにします。
メインパイプセンターカバーを外します。
サービスチェックカプラをバッテリーカバーから外し、カプラーカバーを取り外します。
サービスチェックカプラの端子をSCSカプラで短絡させます。

ここまでは、DTCの消去のときと同じです。

油温センサー2P黒カプラの接続を外します。

クロスカブJA45 油温センサー
クロスカブJA45 油温センサー

 

ワイヤーハーネス側油温センサー2P黒カプラの端子間をジャンパーワイヤなどで接続します。

クロスカブJA45 油温センサー

針金でやりました。

準備完了、リセット作業に入ります。

・メインスイッチをONにすると、PGM-FI警告灯が点滅を始めます(リセット受信パターン)。

・10秒以内にジャンパワイヤを油温センサー2P黒カプラから外します。

・PGM-FI警告灯の点滅がリセット受信パターンからリセット完了パターンに変化し、スロットル開度センサーのリセットが完了します。

・メインスイッチをOFFにする。

・10秒以上経過した場合および手順が正しくない場合は、PGM-FI警告灯は点灯状態となる。再度上記の手順に従って作業を行う。

SP武川ビッグスロットルボディキット取扱説明書より

リセット受信パターンはPGM-FI警告灯が1.3秒間隔の点滅です。
リセット完了パターンはPGM-FI警告灯が0.3秒間隔の点滅です。

要は点滅がゆっくりから速くなればリセット完了です。

動画で撮ってみました。

スロットル開度センサーのリセット

IACバルブの初期学習

続いてIACバルブの初期学習です。

・サービスチェックカプラの端子をSCSカプラで短絡させたままエンジンを始動し、15〜25分暖機運転を行います。

・暖機運転中、PGM-FI警告灯が20秒間点灯し、その後消灯すればIACバルブの初期学習は完了です。

・上記の作業完了時、PGM-FI警告灯が点灯しない場合は、IACバルブの初期学習は完了していません。再度はじめから作業を数回繰り返します。
 それでもPGM-FI警告灯が点灯しない場合は、ECUを良品に交換し、再度はじめから作業を行います。

SP武川ビッグスロットルボディキット取扱説明書より

結構、時間がかかりますね。

しかもPGM-FI警告灯が点灯するタイミングもわからない。

20秒間点灯したら消灯する。

ずっと見とかなあかんやん。

 

作業完了

取り外した部品を元に戻して作業完了です。

ECUのリセット方法を書いてきましたが、わけがわからない人は自分でやらずにホンダの販売店などでやってもらいましょう。

ありがとうございました!(^^)